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[ 2017/09/24 15:33 | ]
2010年12月 福岡ポエトリーVol.5


2010/12/18 (土) 15:00- 17:00 gigi
 
福岡ポエトリーVol.5
 

IMG_2209.jpg

 

 

 

 


 

朗読順
1.サラ・カイリイさん
2.プル式
3.野口和夫さん
4.みやいさとしさん(ゲスト朗読)
5.増本大二郎さん
6.Seiaさん
7.夏野雨

 

 こんにちは福岡ポエトリー、2010年最後の開催です。

 まずは夏野、司会あいさつ&紹介朗読 (*以下【 】内は朗読作品タイトル)今回は、生誕101年をむかえられて今も精力的に詩作を続けていらっしゃる詩人、まど・みちおさんの詩と歌詞をご紹介しました。


【ぞうさん】まど・みちお
『ぞうさん
 ぞうさん
 おはなが ながいのね
 そうよ
 かあさんも ながいのよ

 ぞうさん
 ぞうさん
 だあれが すきなの
 あのね
 かあさんが すきなのよ   』


 多くの人が一度はうたったことがあるのではないでしょうか。このとても有名な歌の歌詞。「ぞうさん ぞうさん おはなが ながいのね」という、からかいともとれる言葉に対して、「そうよ かあさんも ながいのよ」と、鼻が長いことをむしろ誇りとしているような言葉が返されます。愛ってそういうことなのかしらー、と思い、今回ご紹介してみました。なんと夏野アカペラ!


【するめ】まど・みちお
  『 とうとう
   やじるしに なって
   きいている

   うみは
   あちらですかと… 』 

(「まめつぶうた」フォア文庫 より)



 この詩が、プル式さんは大変つぼで、とても好きだったそうです。
 その後もまどさんの詩集、「まめつぶうた」より、何篇かご紹介しました。

【かぼちゃ】まど・みちお
【さつまいも】まど・みちお
【歩道橋】まど・みちお
【こころ】まど・みちお

 
 ご紹介したほかにも、「魔法のポケット」「やぎさんゆうびん」など、童謡があまりにも有名なまどさんですが、「歩道橋」や「こころ」など、時代をみつめるするどい目を感じました。




 さてさて紹介朗読も終わり、12月の福岡ポエトリー、本編です。

1. サラ・カイリイさん

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【シチュー】サラ・カイリイ
 良い子にしていなさい…じっとしていなさい…

 親と子の視線の違いはきっとずっと交わらない。いい親である為に、子にそれを強要してはいけないと思う。でも、やってしまいそうで怖い。とても考えさせられる詩でした。


【逃亡者】サラ・カイリイ
 自分がどこに行くのか「感傷を捨ててしまわなければどこにもたどり着けない」というのはすごく判る。とても静かな力のある朗読。どんどんと進んで行く逃亡者は、心の展開なのでしょうか。行き着く先は、心か。

 朗読だけでなく、いつもファッションもすてきなサラさん。今回は帽子がふわふわで、とってもかわいい!今回読んでくださった詩は、福岡市が主催する「市民文芸」で、賞をとったものだそうです。才色兼備とはこのことね。






2.プル式
IMG_2216.jpg


【月光輪は白く(現代詩フォーラムタイトル:世界の中には一ミリのメルヘンが浮かぶ。)】プル式
  夜に浮かぶ月が、白く幻のようにうつくしく、目の前に浮かぶようでした。

テキストはこちら
→ http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=202948



【「人の、死について思う】プル式
 人の詩について率直に思う事が書かれている詩だと思いました。切なく、どうすればいいんだー。という感想をもちました。

テキストはこちら
→ http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=224732
 






3. 野口和夫さん

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【なにもないねこ】別役実

 僕が詩だと思う話をひとつ、と前置きをして、この話を諳んじて下さいました。語りも丁寧で、みているほうも、どんどんひきこまれてゆきました。
 本当に良い話で、うれしくなりました。なにもない猫はきっと嬉しかったろうな。

 「今日は見るだけのつもりで来たのですが、、」という野口さん。参加してくださって、しかも素敵なお話をきかせてくださって、ありがとう。当日参加できるのも、こういったオープンマイクのいいところですね。






4.みやいさとしさん(ゲストパフォーマンス)

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 以前参加していただいたのですが、その時の朗読が実にすてきで、ゲストとして呼んでしまいました。楽器の方が参加間に合わず、一人でソロで歌う事に。

 【タイトルなし】みやいさとし

 今回も始まりは祝詞の様な歌から、ゆっくりと。が、しだいにストーリーが交差して進んで行く。
 自己・対話・思考・羅列されるイメージは頭の中そのものだった気がします。
 一つの区切りの後、バケツをたたいて歌うみやいさん。そのシンプルなリズムと音は、人間を原始にまで引きずりおろした根幹の部分に声を響かせました。

 最後は、「ミミミミみつのバンド」というバンドでの曲をあまり弾けないというギターで弾き語ってくださいました。まだたりない、まだ何も始めていない、という歌の歌詞が暫く頭に回りました。





 

5.増本大二郎さん
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【タイトルなし】増本大二郎
 初参加の今回は、以前引きこもっていたときに作ったという詩を朗読してくださいました。
 自分を慰めて欲しい、突き動かして欲しい、自分を今ここに置いている世界と、自分を今、こうしている自分。ベクトルのやり場の無さを必死に動かそうとする言葉たち。
 しみる。いくつもの言葉の矢が、社会と自分とをどうにかつなげようと、どんどんささってくる印象でした。





6.Seiaさん

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【この街】Seia
 私の中に積み重なった記憶、私をつくるそれらを感じながら、私は私を感じる。 
 聞いていくうちに、街の地図を作るような、歩いていくような感覚におちいりました。

テキストはこちら
→ http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=226443


【つまみぐい】Seia
 文字を食べる世界。思いを食べる。あの人への手紙の味。本当にどんな味がするのだろう。
 文字を食べる世界に生まれたので、から始まるこの詩は、架空の世界のことを描いたのだとおもわせつつ、進んでいくうちに、文字を食べるということは実は文字を読むことで、この詩にかかれているのはいまこの世界のことなんじゃないか、と考えさせられる、すてきな詩でした。

テキストはこちら
→ http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=226493

今回、二編とも実にすばらしかった。Seiaさんの詩の、独特の空気がとても良い空間を作り出していました。





 

7.夏野雨

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【いつか、約束の】夏野雨

 2010年の最後にどうしても読みたかったというこの詩は、柔らかに夢を語る。そこにあるのは、夢なのか。もしかしたら、本当にあるかも知れない。理想は、現実を描く。そうならいい。

テキストはこちら
→ http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=173474





 2010年夏にはじめた福岡ポエトリー、半年間続けることができました。エントリーしてくださった方、見に来てくださった方、そして会場を提供してくださっているgigiに、とってもとっても感謝しています。ありがとう。遠方から来てくださった方、きっと来るよと言ってくださる方、励みになります。このレポートを読んでくださっている方にも感謝を。ありがとう。

 2011年の福岡ポエトリーは、1月22日(1月のみ第4土曜日)16:00~ 開催します。新しい年も、どうぞよろしくおねがいします。

 

 





 

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[ 2011/01/05 21:28 | Comments(0) | TrackBack(0) | レポート ]

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