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[ 2017/09/24 15:35 | ]
2010年8月 福岡ポエトリーVol.1

 2010/8/21 (土) 14:30- 16:00 西新 オーストラリアンビーンズカフェ 2F

 福岡ポエトリーVol.1

  IMG_8872.jpg











 暑い日でした。西新の商店街を歩いてゆくと、だんだん体の水分が抜けてきて、オーストラリアンビーンズカフェにたどり着いたころには、ほどよく干物になりそうでした。よくあるでしょう、海沿いの温泉地の道路わきに、ひらきになって干されている魚の列。ああいうかんじです。いや、ほんとうに。
 

 そんな暑さのせいか、参加者は3名。夏野、プル式、やややさんでした。やややさんは、詩の投稿サイト・文学極道の本をデザインされた方だそうです。わお。すてき!私も実は持っていますが、表紙のイラストの、めだまやきのようなのがぼよよんとでているところが、たまりません。それから中身も読みやすいよ!

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文学極道のウェブで通信販売されているようです。

詳細はこちら http://bungoku.jp/blog/20090828-235.html
なんて豪華な執筆陣!

 




 まずはオープニング、夏野が、立原道造詩集を紹介しました。「僕はひとりで夜がひろがる」という名前のこの詩集、挿絵を漫画家の魚喃 キリコ(なななん きりこ)さんが描かれていて、とてもいいのです。立原道造の詩は、余白が大事だとつねづね思っているのですが、その余白に語りかけるような鉛筆画。何度もよみたい詩集です。
 さて、その詩集から、「風のうたった歌」と「風に寄せて」を朗読しました。
 風の詩人、とよく評される立原道造ですが、最近になってその意味がようやくわかった気がしています。この人の詩は、音も、匂いも、すべて風によって運ばれて、そして消えてゆくようです。
 余談ですが、文京区にある立原道造記念館、2010年9月27日から休館してしまうようです。まだ行ってなかった!と言う方はぜひ。彼は、手作り詩集などもつくったりしていて、(ありえないことですが)もしも現代に生きていたら、友達になれたかなあ。。。と思ったりもするのでした。
 


 次はやややさん。茨木のり子さんの詩集から、「自分の感受性くらい」と「言いたくない言葉」を朗読されました。
 「自分の感受性くらい」も、「言いたくない言葉」も、厳しい言葉をもった詩です。
 とくに印象に残ったのは、「言いたくない言葉」の最後、『一本の蝋燭のように 熾烈に燃えろ 燃えつきろ 自分勝手に 誰の眼にもふれずに』というところでした。その言葉自体が、直立した一本の華燭のようでした。
 なにか怒りのようなもの、厳しい自然のようなものが、茨木のり子さんの詩にはあるように思います。すこし厳しすぎるのでは。。。と思ったりもしますが、それでこそ、聞くものの胸に深い跡をのこすのでしょう。やややさんの朗読にも、茨木さんに通じるものがありました。





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 次はプル式さん。「リハビリテーション」。最近腰や足の調子がよくないプル式さんは、整形外科に通っているそうです。リハビリをするさまざまな人々の風景と、ピンポンパンポンという印象的な音楽が重ねあわされた日なたのような詩でした。
もう一編は、「田園」。
 田んぼのなかに昔馴染みの自転車が止められている、、、というこの詩は、のどかな夏の田園の風景と、どこかものがなしいような郷愁を持つ詩です。(どちらの詩もテキストはまだ公表してないそうです。)


 談話ののち、夏野がもう一遍、自作の「いとしき蝉」をよみました。
 テキストはこちら
 →「いとしき蝉」 夏野雨
   http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=215750



 さて、人数も少ないので、ここでワークショップ風に、連詩をやってみようということになりました。その場で即興連詩は、実は夏野は初めてです。ということを言ったらば、他の2人もはじめてで、なのではじめて連詩ということになりました。
 プル式さん→やややさん→夏野の順で、一行ずつ書いて、行をかさねていく方法をとり、最終的にタイトルは皆で決めました。

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 なかなか悩みましたが、よい作品になりました。最後にこの詩をご紹介して、今回の福岡ポエトリーレポートは終わりにしたいと思います。9月もやります!9月18日(土) 16:00~17:30 です。みんなきてね。




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連詩 「猛目(もうもく)」
 

夏のギラギラと光る
大きな目玉
まばたきをする夕方、雨が降る
まるで反射の様に弾ける
くろいスイカの種
伸びる光の蔓と花火
 

 









 

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[ 2010/09/07 17:23 | Comments(0) | TrackBack(0) | レポート ]

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