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[ 2017/09/24 15:30 | ]
2010年9月 福岡ポエトリーVol.2


2010/9/18 (土) 16:00- 17:30 西新 オーストラリアンビーンズカフェ 2F
 

福岡ポエトリーVol.2


参加
すずさん
KAさん
とうどうせいらさん

夏野雨(司会)
プル式(記録)


 こんにちは。プル式です。今回のレポートを書かせていただきます。
 秋の始まりにふさわしく、緩やかな始まり。


IMG_0875.jpg

IMG_0871.jpg
 オーストリラアンビーンズカフェ名物のパンケーキを前に喜ぶ夏野。


 開始時間前、到着はすずさん。しばらくしてKAさん。
 KAさんはなんと今朝すずさんが誘って来てくれたというメルヘン。



 20分押しのスタート。
 まずは夏野が、江国香織のアンソロジー「活発な暗闇」という一冊の本を紹介。

IMG_0886.jpg

 そのなかから、『まんきい』金子光晴の詩を朗読
 (……というところでKAさんのランチ登場(実に美味しそうだった!!)…)
 若葉(金子の孫)の成長について年負う金子が思う、という詩。
 
 もうひとつ『平安な夕べ』八木重吉
 さらりとした家族の夕暮れを語る柔らかな詩でした。

 いよいよオープンマイク開始




1st 
 KAさん

IMG_0880.jpg

 『表札』(石垣りん「表札など」より)
 石垣りんの家族に対する複雑な生い立ちと強くて重い詩について。
 一人の人間として好きな詩人として。
 「他人から表札をかけられてはいけない、『石垣りん』それでいい」
それはとてもいい。自分をちゃんと見つめなさいという。自分は自分サイズです、というのがよかったです。
 KAさんの「外国で見る日本人はすぐに分かる。きれいだし細い。だけど流されて自分がなくないか?私は天邪鬼だから人が美しいと思わないものにも美しさを感じるものがある。私は人が〔読んだ時に相手の心に火がつく詩を書きたい〕」というコメントが実に心にしみました。
 

 2詩目 詩集「あたしと一緒の墓に入ろう」より
 『クロッカス』
 (寒いところでしか咲けない)
 誰も本当に愛せなかった人生と、で始まるこの詩は、実に真っ直ぐな恋の詩でした。
 思い出を切り離せなくてそれにとらわれて。それでも前をみる。そんな詩でした。

 
 『あたしと一緒の墓に入ろう』(網野杏子)¥1500
 ISBN4-434-04981




2st
 プル式                                 (レポートは夏野)

IMG_0868.JPG

『最後の薄い』
 眠る、という日常の行為のなかで、ふとひやりとするような、どこか夢かわからないような、薄氷を踏むような詩でした。
 テキストはこちら→ http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=218439

『鞴(ふいご)のオルガン』
 どこからかなつかしく、音のはずれたオルガンの音がきこえてくるような詩でした。
 かつて家族で訪れたことのある遊園地への道順はおぼえているのに、今その道をたどっても、そこに遊園地は既にないことを知っていて、けれどもあたまのなかで、その道順をたどってしまう、、、という感触でした。(作中には遊園地は出てきません。)

 テキストはこちら→ http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=217874



3st 
とうどうせいらさん
IMG_0882.jpg

 『Whispered Prayer』(小さな声の祈り)
 何かを作るその手がすき、と語る女は若くけなげだ。
 作品も心もお金にしちゃうの、と聞く女の言葉は身にしみる。
 蛍烏賊のはかない光を探しにいくという女は実に寂しい。
 嵐の夜とかなわない恋心と蛍烏賊の光を対象に、静かな想いの詩でした。

 夏野からのコメント
 「本人の声で読まれると、やっぱりすっと入るね」

 確かに。作者のイメージやなにかが伝わって実に分かりやすかったです。

 この作品は、詩誌「びーぐる」第四号に掲載されています。
 「びーぐる」という雑誌は、大阪の出版社「澪標(みおつくし)」が、2008年に創刊した季刊の詩誌です。
 投稿も受け付けているようです。
 HPはこちら
 → http://homepage2.nifty.com/yamadakenji/1beagle.htm


4st
 夏野雨

IMG_0877.jpg

『てんめつきゅう』
 電車の窓から外の灯りを見る。一つひとつに「お帰り」がある。
 対向電車のひかりの過ぎる速さと寂しさ
 夜の信号のやさしさ
 ぐっと押さえた心の開放される終わりが実によい詩でした。


 テキストはこちら→ http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=157952

 KAさんからコメント
「透明な詩をかくのですね。空間に入る気持ちがすき。」

以上の作品でした。


 各朗読が終わって雑談タイム。今日は終了時間が余りにぎりぎりで、終わってから下のカフェに降りて、さらに話しました。

IMG_0888.jpg

 リスナーとして参加していただけたすずさんが、実に快活で楽しかったです。もうそのまま詩人を語れるのじゃないかというくらい。今まで詩に対面した事がないので、という彼女からの質問は、実によい質問が多かったです。
 詩はどうやって書くの?とか。
 それぞれの詩を聞いて、それぞれの表現の違いを楽しんでいただけたそうです。よかった。


 
 今日は本当にわっちゃっちゃとなりつつも、のんべんだらりと御気楽もーどな進行でした。実にいろいろ考えさせられる時間と、詩と言うものを身近に感じることの楽しさを思い出させてくれる時間でした。

 いやー、今日も楽しかったです。



 さて。次回、三回目となります福岡ポエトリーより、実は会場が変わり、西新ではなく渡辺通りのお店になります。
 新しいお店は、CAFE&Bar gigi。
 http://sound.jp/cafe-gigi/aboutnewgigi.html

 「ジジ」という発音のこのお店、音楽だったり、何かの教室だったり、毎日のようにさまざまなイベントをやっている、素敵なお店です。
 また、前回まで会場費用としていただいていた300円のチャージもなくなります。やったね!あ、ただし1ドリンクOR 1フードをご注文くださいませ。お店ですから、そこはどうかひとつよろしくお願いします。
 夏野より、一足お先にオムライスの写真を。

 IMG_0143.jpg
 
 おいしそうでしょう。おいしかったです。gigiは大人の雰囲気です。オープンマイク、という名のとおり、マイクでの朗読になります。たぶん。あ、ご希望があれば、マイクなしも可能です。

 天神からは少し距離がありますが、歩いていけないこともない、福岡サブカルチャーの拠点。
 次回、10月16日(土)、時間は、18:00~20:00
 事前エントリー、当日エントリー、おまちしています。




 かえりみち、西新の商店街に見送られながら、新しい福岡ポエトリーに思いをはせました。

284b05a2.jpeg

 大丈夫、どげんかなるって!












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[ 2010/09/20 00:46 | Comments(2) | TrackBack(0) | レポート ]

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1. posted by りり  2010/09/20 13:10
詳細と写真、とても楽しく拝見しました。
いろいろな詩が紹介されていて、リンクが張ってあるのですぐに
読めるのもいいですね。

夏野さんのおいしそうなしあわせそうな表情がいいなぁ。

作品は、声で聞くと違った味わいがあるのでしょう。
また読みに来させてもらいます。
2. posted by 夏野雨  2010/09/20 14:08
>りりさま
コメントありがとうございます!
「誰か読んでくれるのだろうか。。」と心配なブログなので、
とてもうれしいです。

おいしいものには目がない夏野です。(特に甘いもの。)
写真は、やはり重要ですね。

朗読と、テキストで読むのとでは、それぞれに違った味わいがあり、
面白いです。
とくに作者が読む場合では、文字で読んだものとではまたちがった、
深いイメージがたちあらわれることがあり、
貴重な場面に遭遇した、と、いつも思わせられます。

今後もレポートがんばります◎

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